植物育成ライトとは
植物育成ライトとは、太陽光が十分届かない場所で植物を栽培する際に用いる専用ライトのことで、植物の光合成を促す為に波長を整えた人工照明の事です。
今回は、一般家庭の室内で水耕栽培で野菜作りをする際に必要な植物育成ライトについてご紹介いたします。
購入前に知っておきたいこと
室内で簡単に野菜作りを楽しむ方法に、水耕栽培と言うものがあります。これは明るい窓辺と専用の液体肥料さえあれば、室内ですぐにでも野菜作りを始めることが出来る栽培方法の一種ですが、十分な光を得られない場合に植物育成ライトを用います。
植物育成ライトが不要なのは
リーフレタスや葉物野菜、こかぶなどの半陰性植物は植物育成ライトがなくても、明るい窓辺があれば栽培は可能です。

リーフレタスは窓辺で栽培が可能

東南の窓辺で自然光だけで栽培
植物育成ライトがあった方が良いのは
野菜は種類によって、成長の為に強い光を必要とする者もある為、窓辺の光だけでは日照不足となり成長しない場合(徒長苗)があります。
このような場合に光を補うのが植物の生育に波長を合わせた植物栽培専用のLEDライトなのです。
直射日光を6時間以上必要とする作物(陽性植物)での室内栽培なら植物育成ライトはあった方が良いでしょう。

リビングファームのライト付き栽培キットと自作容器を併せて使用

西の窓辺なら植物育成ライトが必要
初心者向きと言われるラディッシュですが
栽培初心者に向いている野菜の一つとしてよく聞くのははつか大根(ラディッシュ)です。
家庭菜園では発芽率の良い野菜が好まれますが、中でもラディッシュは発芽率は95%、発芽日数が3~5日ととても早く発芽は失敗しにくい野菜です。
また、収穫まで30日~40日と短期間なうえ、播種(種まき)期間も真夏と真冬を除けば通年可能であることから、一つのシーズンで何回も種まきから収穫を楽しめるのも人気の理由でしょう。
一方で陽性植物である為、一日に必要な光は6時間以上の直射日光です。
発芽は暗い場所でも可能ですが、双葉が出たら十分な光が当たる場所に移さなければ、芽は徒長しますし、その後の光条件も満たされなければ結局は実が付かず、失敗する事になるのです。
私自身は、ラディッシュは好んで室内栽培をしており、植物育成ライトを使用して初めて丸いラディッシュを収穫できるようになりました。

ラディッシュの水耕栽培。植物育成ライトの下で栽培。
ただ、春の栽培で注意したいのは、水耕栽培でも外に出すとすぐにアブラムシが付くと言う事です。
アブラムシは多くの野菜につき、特に肥料の窒素成分を好むと言われています。
植物の日照条件とは
植物の光合成に必要な日光は、光の量や照射時間、強度などで日なた・半日陰・日陰と環境区分され、そうした環境を好む植物が陽性植物、半陰性植物、陰性植物と言われています。
- 陽性植物:日当たりの良い強い光(6時間以上の直射日光)を好む植物。(例)ナス・キュウリ・トマト
- 半陰性植物:午前中の光(3~4時間)や木洩れ日、カーテン越しの柔らかい光を好む植物コマツナ・ホウレンソウ・ミニトマト
- 陰性植物:日陰でも成長できる植物。(例)シソ・ミョウガ・ミズナ・ナバナ
光を好む野菜ほど、株も葉も枝も大きくなりますので、水耕栽培に適しているのは半陰性植物になります。
| 陽生植物と水耕栽培お勧め度 | 半陰生植物と水耕栽培お勧め度 | 日陰と水耕栽培お勧め度 | |||||||
| 6時間以上の直射日光があれば栽培できる | 半日陰(3~4時間の日光)があれば栽培できる | 日陰(日照3時間以下)でも栽培が可能 | |||||||
| トマト・ミニトマト | ナス科 | ★★★☆☆ | いちご | バラ科 | ★★★☆☆ | みつば | セリ科 | ★★★★★ | |
| なす | ナス科 | ★★★☆☆ | ほうれんそう | アブラナ科 | ★★★★☆ | せり | セリ科 | ||
| とうがらし | ナス科 | こまつな | アブラナ科 | ★★★★☆ | クレソン | アブラナ科 | ★★★★★ | ||
| ピーマン | ナス科 | かぶ | アブラナ科 | しそ | シソ科 | ★★★★★ | |||
| オクラ | アオイ科 | こかぶ | アブラナ科 | ★★★★☆ | みょうが | ショウガ科 | |||
| すいか | ウリ科 | わさび | アブラナ科 | にら | ヒガンバナ科 | ||||
| メロン | ウリ科 | 玉レタス | キク科 | ふき | キク科 | ||||
| きゅうり | ウリ科 | リーフレタス | キク科 | ★★★★★ | |||||
| かぼちゃ | ウリ科 | しゅんぎく | キク科 | ★★★★☆ | |||||
| だいず | マメ科 | パセリ | セリ科 | ||||||
| いんげんまめ | マメ科 | じゃがいも | ナス科 | ||||||
| えんどう | マメ科 | さといも | サトイモ科 | ||||||
| そらまめ | マメ科 | ★★☆☆☆ | しょうが | ショウガ科 | |||||
| らっかせい | マメ科 | アスパラガス | キジカクシ科 | ||||||
| とうもろこし | イネ科 | ねぎ | ヒガンバナ科 | ||||||
| キャベツ | アブラナ科 | ミニトマト | ナス科 | ||||||
| はくさい・ミニ白菜 | アブラナ科 | ★★☆☆☆ | 水菜 | アブラナ科 | ★★★★★ | ||||
| カリフラワー | アブラナ科 | ||||||||
| ブロッコリー | アブラナ科 | ||||||||
| だいこん | アブラナ科 | ||||||||
| ラディッシュ | アブラナ科 | ★★★★★ | |||||||
| セロリ | セリ科 | ||||||||
| にんじん | セリ科 | ||||||||
| さつまいも | ヒルガオ科 | ||||||||
| ごぼう | キク科 | ||||||||
| 菜の花 | アブラナ科 | ★★★★☆ | |||||||
| たまねぎ | ヒガンバナ科 | ||||||||
植物育成ライト購入時の注意
植物育成ライトは主に2タイプあります。一つは育苗用(多肉植物)で比較的弱い光のもの、そしてもう一つが成長期の栽培用で、強い光を放つタイプです。
植物に必要な光の単位はルクス(lux)
光の単位でよく聞くのは、ワット数、ルーメン、ルクスです。
このうち栽培の目安になるのはルクスで、植物が実際に受け取っている光の強さを表し、距離や角度によって変化する光になります。
- ワット数(W):消費電力つまり電気代の事で植物には無関係の光
- ルーメン(lm):光束(光源から出る光の量)は、メーカーが記載する製品の明るさの目安で植物には無関係の光
- ルクス(㏓):植物が実際に受け取っている光の強さで、距離や角度によって変化する光
育苗用のライトは赤味が強く弱いクリップタイプ
クリップタイプで小ぶりな物は光が弱い物が多いように思います。
植物育成ライトとの記載があっても、多肉植物や小さな苗は強い光を必要としないので、必要ならこのタイプの物を購入しても良いとは思います。
実は私が初めて購入したのが成長期用と思って間違えて購入したクリップタイプの物でした。これが、ものすごく赤いです。とにかくムードたっぷりで赤く(赤紫)、すぐに使用するのを止めました。
お勧めしたいのは白色系の吊り下げタイプ。
今でも愛用しているのは、やや値段が高めではありましたが、吊り下げタイプで、ラックに設置をして使用しています。光の色も強さも良く、ライトを使用する事で、ラディッシュ栽培やミニトマト(レジナ)の栽培が楽しくなりました。
育苗用として
2度目に購入したのは、4000円くらいの物で白色系で。ただ使用してみるとラディッシュ栽培では丸くならなかったので、現在は双葉が出た後~本葉が4~5枚になる育苗用として愛用しています(写真1)。

amazonで4000円くらいの物を購入。徒長防止育苗用に使用(写真1)
育苗期にしっかりした苗を作るのも栽培を成功させるうえで重要です。
成長期用として
初めてラディッシュ栽培が上手く行ったと実感できたのが、このライトを使用した時でした。

小ぶりながら強い光で、色味も白く部屋の邪魔にならない。
フルスペクトルで小さいながらも強く明るい光でした。窓辺で、成長期に使用しています。1個2699円と安価で2個購入し、小型のラックで栽培するのに良い感じです。

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フルスペクトル amazonで2699円で購入
現在は在庫がないようです。
リビングファームさんのライト付き栽培キットもお勧め

リビングファームのキットは優れもの

ライトがある方が成長は断然良い。自作キットを輪せて使用

ミニトマト(レジナ)はインタリアとしてライトと一緒に
高価な物ではありますが、メーカーが出している物は安心して使用できますし、ポットの大きさも丁度良い大きさになっています。
植物育成ライトを購入するなら、いっそ購入した方が良いかも知れません。ここに2つのケースを置いて栽培を楽しんでいます。
画面手前がキットの栽培ケースとポット。奥にあるのが、百均で自作した容器。高さを調整して光の加減を。

リビングファームのキットはやはり便利
皆さんもぜひ水耕栽培をお楽しみください。

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