水耕栽培の始め方
室内で手軽に野菜作りを楽しめる水耕栽培は、近年人気を博している家庭菜園の一つの方法と言えます。
すぐに始めたいのであれば、メーカーから販売されたスターターキットを使用する事もお勧めですが、高価な物も少なくありません。
初期費用を抑えて栽培を楽しみたいのであれば、自分で栽培キットを作るのが良いでしょう。
そこで今回は、私が自分で愛用している手作りキットの作り方とともに、リーフレタスの栽培方法をご紹介致します。
水耕栽培キットを自作する
水耕栽培では、⑴種まき(播種)~発芽(初根)までの時期と、⑵幼苗期(ようびょうき)~成長期(収穫期)で、使用する物が若干異なります。
まずは事前に準備しておくと良い物をご紹介しますが、液肥と育苗ポットを除けばほとんど百均で準備することが出来ます。
なお、液肥と育苗ポットは発根後に使用するものになりますので、播種から発根まで数日から1週間の間に準備しても構いません。
必要な物を準備する
種まき(播種)~発芽(初根)期
種まきから発根するまで(発芽期)に使用する物を見てみましょう。
- 種まき用のスポンジ:スポンジは2㎝角にカットして中央に切れ込みを入れておく
- 種まきトレー:蓋つきの物が便利
- 育苗容器とスポンジ台:スポンジ台は猫除けマットを適当な大きさにカット
- 種(お勧めは百均のリーフレタス)

種まきトレー(なんでもよい)

奥:リビングファームのトレー
手前:百均の猫除けマットを適当な大きさにカット

発芽後に育苗用トレーに移し、根が成長しするまで使用
幼苗期~収穫まで
発芽後に根が成長しますが、ある程度根が長くなったら育苗用のポットに移植をします。育苗ポットに移植した苗の根が十分浸かる容器(浅型)にポットを設置しますが、この時に液肥に変えて栽培を行います。
- 育苗ポット(通販で購入):お勧めサイズは5㎝位。
- 栽培をする為の本体容器は浅型と深型の2種類(百均の蓋つき容器がお勧め)
- 水耕栽培専用の液体肥料(ハイポニカは通販で購入):初心者にお勧め

初根したら育苗ポットに移植して、自作容器の浅型にセット。

便利なのは移植型:ポットをセットできるようにサイズに合わせてカッターで切り抜く。

ハイポニカは、A液とB液を混ぜて水で希釈
水耕栽培でリーフレタスを作ってみる
リーフレタスは3月が種まき時期でこの点は水耕栽培も一緒ですが、発芽は気温に依存するのでタイミングを外さないようにします。
また、室内の東南の明るい窓辺(午前中の光が4時間程度)があれば室内でも十分栽培できます。
一方で、強すぎる光(午後の西日が差す部屋や直射日光)での栽培は不向きです。これはリーフレタスが半陰性植物に分類され、半日陰(3~4時間の日照や木洩れ日)を好む植物だからです。
⑴種まき(播種)
種まき用のスポンジを2㎝~3㎝角で用意します。中央にハサミで切れ込みを入れ、十分にお水(水道水)を含ませてから、種を切れ込みの端に2粒もしくは中央に1粒植えます。

切れ込みを入れたスポンジの両端に種を植える

種まきトレーは二つ木を選ぶと重ねて保管できるので便利
リーフレタスやラディッシュは発芽率が良く、水耕栽培でもそれは同じですので一粒植えでも良いでしょう。
播種後は暗く涼しい場所に保管して、発芽するのを待ちますが、この間、スポンジの水分が乾かないように適宜霧吹きで湿らせて上げます。
ただし、スポンジが常に水浸しのような状態では、水膨れが原因で起こる徒長苗になる為、水の与えすぎには注意が必要です。
発芽・初根~育苗ポットへの移植
リーフレタスは数日から10日で発芽をします。その後にスポンジの下から根が見えます(初根)ので、ある程度長くなったら育苗ポットに移植をします。
この時に注意するのは、1本でも根が出ていたら、ポットのスリットから根が出るようにスポンジをセットする事です。
そして、育苗用の浅型容器に液肥を張り、根を傷つけないように自作した栽培キットの蓋にポットをセットします。

根がポットのスリットから出るように移植する
この一連の作業では根が傷つかないように注意しましょう。
幼苗(ようびょう)期の栽培
幼苗期の根は短い為、浅型の容器で栽培を行います。
はじめから深い容器で栽培をすると、溶液が減った時に根が浸からなくなり枯れてしまう事もありますので、根が十分に液肥につかっている事を観察しながら管理をしていきます。

幼苗期は浅型容器(手前)で、成長期になったら深型(奥)へ容器変え。

幼苗期は浅型容器で栽培し、根が十文に液肥につかるようにする。

浅型容器と春菊の根の状態
蓋を持ち上げると根の状態が良く観察できます。
液体肥料の交換について
液肥の交換は専用液の使用方法に従っていただくと良いですが、ハイポニカは大体2週間に1回交換します。
成長に伴い液肥が消費されるスピードも速くなりますが、栄養成分の吸収にはムラがあある為、容器に残った液肥に新たな液肥を継ぎ足していくと、成分にばらつきが生じるので、必ず所定の期間を過ぎたら残った液肥は破棄をして新しい液肥に交換してあげましょう。
また、水に日航が当たると藻が発生しますので、適宜容器を清潔に掃除する事をお勧めします。
成長期~収穫期までの栽培
植物の成長過程を大きく分けると、発芽期、幼苗期、成長期(栄養成長・生殖成長)、成熟期があります。
成長期になると液肥の消費スピードは速くなりますので、作り置きをしておくと便利ですし、より深い容器を使用する事をお勧めします。
ただリーフレタスの根は横に大きく育ち、長さは以外に短い(太く短い)為、深すぎる容器の場合には、途中で根が液肥に浸かっていなかった、なんてこともあります(私の初期の失敗)ので、液肥が十分浸かる物を準備しておきましょう。

ポットが大きいと根の成長も良い。ポットは5㎝以上がお勧め。
成長が進んだらリーフレタスは収穫が出来るようになりますので、下の葉から食べる分だけを摘んでいきます。するとまた新しい葉が中心から生えてきますので、一定期間は楽しむことが出来ます。
ただし収穫期が過ぎたり、一定の気温を超えると(夏場:30度以上)中心の茎が伸び(徒長)てしまい、葉が固くなるなど食べることが出来なくなりますので、時期を逃さないようにしましょう。

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