水耕栽培とは
水耕栽培とは、土を使用せず水(専用液を水で希釈)と光で栽培を行う植物の栽培方法で、初心者でも簡単に始めることが出来ます。
特にリーフレタスなどの葉物野菜の栽培が適しており、明るい窓辺と専用液さえあれば室内で手軽に野菜作りを楽しむことが出来ます。
また、専用の植物育成ライトを使用すれば、ミニトマトやラディッシュなどの結実野菜を楽しむ事も可能です。

ラディッシュ栽培
最も身近な水耕栽培は
最も身近な水耕栽培として知られているのは、豆苗やカイワレ大根かも知れません。
スーパーでスポンジ培地のついた豆苗を買って、切り取った後の苗(茎)を明るい窓辺に置いてお水を替えてあげると、また伸びてきますので、3回くらいは楽しむことが出来ます。
ただ、今回ご紹介するのは種まきから行う本格的な水耕栽培になります。
水耕栽培のメリット・デメリット
土を使わない水耕栽培の最大のメリットは、何と言っても室内で気軽に野菜が作れるという事ですが、他にも多くのメリットがあります。
水耕栽培のメリット
衛生的で虫が付きにくい
栽培をしていると葉に虫がついている事がよくあります。ですが実は、虫は土に寄って来ると言われている為、土を使用しない水耕栽培では基本的には虫がつくことはありません。その為、防虫の為の農薬を使用する必要がなく、室内で衛生的に栽培を楽しむことが出来ます。
肥料調整が不要
土耕栽培では定期的に肥料を与えなければなりません。ですが栄養素を考慮しないで与えると、窒素過多によるツルぼけを起こしたり、与え方にむらがあると実がならなかったり、腐ってしまう事もあります。
この点水耕栽培は、専用の液肥を指定された水で希釈して容器に入れて栽培をするだけなので、常に一定の濃度を保ち安定した状態で栽培を楽しむことが出来ます。
天候に左右されない
植物栽培には欠かす事の出来ない水と光ですが、土耕栽培では天候に大きく依存します。
ですが水耕栽培は、太陽光が不測する場合には専用の植物育成ライトで光を補う事が可能な為、常に安定した光量と水を供給することが出来るのでほとんど失敗する事もありません。
輪作をする必要がない
土耕栽培では輪作を避けて土づくりをしなければなりません。
輪作とは、同じ土地で異なる種類の作物を、2年~数年単位で順番に栽培する方法を言います。
例えば、ナスの栽培は、最低でも3~4年はナス科(トマト、ピーマン、ジャガイモ等)を作っていない場所を選んで栽培する必要があります。
これは、ある種の植物を同じ場所で続けて栽培をした際に、その作物を好む土壌菌が増殖するために育成不良を起こす連作障害(主に青枯病や半身萎凋病)を避ける為に行われます。
この点、水耕栽培は土壌菌を心配する必要がありませんので、同じ容器を使いまわすことが出来ます。
初心者にも簡単に始められる
一般に初心者が野菜作りを始めるなら、虫が多い春の栽培(春撒き)よりも虫が付きにくい秋の栽培(秋撒き)と言われています。
ですが、水耕栽培は虫が付きにくいため季節を選びません。
また、難しい土づくりの必要のない水耕栽培は、液肥を入れる容器さえあれば、窓辺ですぐに始めることが出来、失敗しないで収穫する事も可能です。

東南の窓辺で自然光だけで栽培したこかぶ
場所を選ばない
土地のような広いスペースが不要で、植物育成ライトがあれば明るい窓辺でなくともキッチンの片隅で栽培する事も出来ます。
インテリア性に優れている
室内で衛生的に栽培できる水耕栽培は、メーカーからスターターキットも販売されており、インテリア性に優れた物も多くあります。
実は植物育成ライトとうたった安価な物の中には、赤い光を使用したものが多く個人的にはリビングには不似合いかと思っています。
一方メーカーから販売されている物は、室内に適した白系の柔らかいLED光源が用いられているので、グリーンが映え、リビングに彩を添える物となっています。
水耕栽培のデメリット
一般家庭で行う水耕栽培での野菜作りにはある程度限度があり、強い光を好む野菜(陽性植物)作りには不向きな事が挙げられます。また、初期費用が掛かる場合もあります。
栽培が難しい野菜がある
ナス(陽性植物)は水も肥料も大量に必要になりますし、根も茎も大きく育つ為水耕栽培には不向きです。
また、ニンジンやジャガイモなどの根菜類も液肥のみで栽培する水耕栽培には向いていないと言えます。
初期費用が掛かる場合がある
リーフレタスのような陰性植物であれば、午前中に4時間程度明るい光が差し込む場所(東南の窓辺)さえあれば、植物育成ライトを用いる事なく栽培できますが、この条件に満たない場所で栽培するには、リーフレタスであっても植物育成ライトはあった方が良いでしょう。
植物育成ライトは3000円から1万円以上する物がありますが、栽培する野菜の種類によって光の強度を選ぶ必要があります。
この点の記事はまた改めて投稿しますが、2000~3000円の安価なライトでは発芽から育苗程度でしか使用できない物もある為、説明書を十分に理解した上で購入する事をお勧めします。
電気代がかかる
植物育成ライトを使用した場合、毎日使用するため電気代がかかります。ただ、基本的にはLEDライトを使用するので、極端に電解代がかかることはないと思います。
水耕栽培キットは高価な物が多い
メーカーから販売されるキットは、種まき用のトレーや種まきスポンジ、専用液肥、光源、種(リーフレタス)などが用意されている為、すぐに始められる利点はありますが、2万円から数万円と費用はかなり掛かります。
ただ、インテリア性に優れているので室内の雰囲気を壊さず、栽培も順調に出来ますので私自身長く愛用しており、安心して栽培を楽しむことが出来ます。
栽培キットは自分で作成しても楽しい
ただ、私も初めて水耕栽培をしたときは、初期費用を抑える為自分で作ったものでした。
初めはペットボトル栽培でしたが、百均の容器を改良するなどして現在は一つの形に落ち着き、最も愛用している容器が移植型です。
お勧めは移植型容器

成長に合わせて、液肥の入る容器を替えていく(移植型)

水耕栽培で便利なのは移植型
百均で浅型と深型の容器を用意します。
今回は蓋に育苗ポットが設置できるように作り、成長に合わせて容器の深さを替えていきますので、蓋が合うものを選びます。
ポットはネットで購入しました。使い勝手の良いサイズは、リーフレタスやラディッシュにも栽培できる5.8㎝×5㎝、もしくはこれよりも少し大きいサイズですが、8㎝は大きすぎるように思いました。
栽培する株が少なくて良いなら↓の既製品のスターターキットもお勧めです。このキットはポットの大きさが比較的大きいので株が大きく育ちます。私はこのキットのライト付きを購入したので1万円以上しましたが、リーフレタスならライトがなくても、東南の明るい窓辺があれば、十分栽培できます。

リーフレタスの栽培方法
水耕栽培による栽培の流れは、水(水道水)を含ませたスポンジ培地に種をまき、発芽と発根(数日から10日くらい)を確認したら育苗用のポットに移植ししていき、成長に合わせて容器の深さを変えていきます。

種まきトレーは何でも良い

根が出たら育苗ポットに移植して浅型容器で栽培。リーフレタス。
最初の段階は浅い容器に液肥を張って栽培し、成長につれて根が育つことで葉も大きく成長しまので、液肥の消費も数段早くなります。
そこでより深い容器に変えるのですが、この移植の際にポットだけを抜くと根が傷み、成長を妨げる原因になりますので、ポットを設置した蓋ごと大きな容器に移植をします。

大きなポットの方が成長は良い。リーフレタス。
後は、下の方から食べる分だけ葉を摘みます。

リーフレタスは思う以上に成長しますが、横に広がる為、根は意外に短いものです。なので、あまり深い容器を用意すると、途中で根が液肥につからなくなり液肥切れを起こすことがありますので、深さ選びは注意してください。
初心者にお勧めの液体肥料はハイポニカ

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