野菜別水耕栽培の容器
土を使わず専用の液肥だけで栽培をする水耕栽培は、衛生的で場所を取らず簡単である為、室内栽培にうってつけです。
水耕栽培では高価なスターターキットも販売されていますが、日照条件さえ問題なければ(植物育成ライトが不要であれば)、ほとんどの材料を百均で調達できるため、すぐにでも始めることが出来ます。
とは言え、野菜の種類によって容器の在り方も変わってきますので、今回は、自分で容器を作る場合の注意点についてご紹介いたします。
ペットボトル栽培
最も簡単な水耕栽培の手作り容器です。
ペットボトルの上1/3をカットして、上下を重ね合わせて使用します。
上部に植物を置き、下のボトルに液肥を満たします。
まずは試しに水耕栽培をしてみるなら使ってみるのも良いとは思いますが、このままの状態では根が大きく育たたないため、工夫を重ねた方がよさそうです。
また、基本的には一株植えになるので、何株も栽培するならペットボトル栽培は水替えが大変になります。
と言うのは、画像はないのですが、9年前に初めて水耕栽培をしたときに使ったのがペットボトルだったのですが、失敗の連続だったからです。
そこで、私がたどり着いた最終形態がポット移植型容器で、このブログで最もお勧めする物です。
成長に合わせて容器を替えられる移植型がお勧め
植物の成長段階は大きく、発芽期、育苗期、成長期、成熟期に分けられますが、いずれにしても栽培は根を育てると言っても過言ではありません。
その為、種まき後に発根を確認したら速やかに適切な容器に移して、根の成長を妨げないように栽培する必要があります。
発芽期:播種から発根まで
種まきトレーと言われる物を準備します。できればマットを敷いたものが根の成長を妨げないのでお勧めします。

マットは百均で購入した猫よけマットをカット
育苗期:初根後から本葉が5~10枚になるまで
初根を確認後に最初に移植するのがポットですが、液肥を入れる容器のポイントは、短い状態の根が液肥に十分浸かる浅型容器です。

根がポットのスリットから出るように移植する
ポット移植のメリットは、スポンジの受け皿になる点です。
常に水を含んでいるスポンジは、時間の経過に伴い劣化して成長していく根や茎、葉を支えることが出来なくなり、下に落ち込んでいきます。
その為、苗を支えられるポット移植が最も安定した栽培を継続していく上でとても便利なのです。
成長期

春菊:育苗期後半。深型容器への移植直前の様子。
本葉が増えると、光合成量も液肥の量も一気に増えていきますので、ある程度の光量と水(液肥)が必要になります。
育苗期後半には根の成長も著しく、浅型容器から深型容器に変えていきます。
この頃になると、根は隣同士で絡み合うほど成長をしているので、ポットだけを変えると言う事は、不可能な状態です。
その為、蓋ごと変えられるポット移植型容器をおすすめしています。
野菜の種類に応じて容器を作る
室内栽培で向いている野菜の種類は、半陰性植物と言われる比較的日照時間の短いものですが、意外にもその種類は多く、葉菜類だけでなく実をつける野菜の栽培を楽しむこともできます。
ただその種類によっては容器の大きさや深さ、栽培する株の数に合わせた物を用意しておくと、水替えなどのお世話が楽になり、より一層栽培が楽しくなります。
容器選びのポイント
水耕栽培を継続していく上で容器選びはとても重要です。
何故なら栽培に合わない容器を使用した場合、株(根)が大きく育たない、あるいは腐ってしまうなどの問題に直面するからです。
その為、植物の種類によって容器を替えるのが良いとは思いますが、共通して言えるのは、植物を支えるだけのしっかりした土台になる容器で、かつ、水替えの手間がかからないと言う2点は抑えておくと良いと思います。
水替え時・容器変え時の注意事項
水替えの際には根を傷つけず、一株だろうと多株であろうと簡単に出来る物を用意するのが一番です。

リーフレタスやチンゲン菜は根も葉も横に大きく育つのが特徴。2株植え容器
主な容器のタイプ
例えば水耕栽培しやすいのは、リーフレタス(キク科:半陰性植物)、ミニトマト(ナス科:半陰性植物)、ラディッシュ(アブラナ科:陽性植物)ですが、それぞれの特徴は大きく異なる為、特徴を踏まえた容器づくりをお勧めします。
リーフレタス:一株植えか二株植え
リーフレタスやチンゲン菜は葉も根も横に広がり室内栽培でも大きく育ちます。
その為、容器は深すぎず大きい物にします。これは浅ければ液肥はすぐになくなりますし、深すぎると途中で根が浸からなくなり、枯れてしまうからです。

リーフレタスの容器の選び方

根が丈夫で大きければ、葉も大きく育つ
お勧めの育苗ポット
育苗ポットの大きさは3㎝、5㎝、9㎝とあり、重宝するのは5㎝で、比較的野菜を選びませんが葉菜類での使用が失敗しません。

リーフレタスやチンゲン菜は根も葉も横に大きく育つのが特徴。二株植え

こかぶ:5㎝ポットを使用。窓辺栽培で十分育つ
ミニトマト:ひと株植え
午前中の明るい光(4~6時間)があれば栽培可能ですが、一般的な茎は上に伸び、根も下に長くなりますので、茎を支えられるようなしっかりした土台になる容器作りが必要です。
実をつけると更に重くなるので水替えが結構大変でした。
お勧めの品種と育苗ポット
現在は背丈の短いレジナと言う品種があり、私が好んで栽培する物です。
ただこれも大きく育つのと、実をつけると更に重くなりますので、土台になるしっかりした容器が必要です。
使用する育苗ポットは9㎝で、スポンジもウレタン製の固めの物が良いかもしれません。

レジナ(背の低いミニトマト)

水耕栽培の道具1)ポットサイズは9㎝。中央は自分でカットした穴
ラディッシュ:多株植え
ラディッシュは十分な光の下で栽培が可能です。
根は大きくならないので多株植えが向いています。

ラディッシュ:多株植え容器がお勧め。5㎝ポット

ラディッシュの水耕栽培。5㎝ポットで栽培

3㎝ポットを使用したら破壊
容器の紹介
百均で購入できる蓋つきのもので、浅型と深型を購入しました。同じシリーズで準備をすると何かと手間が省けます。
蓋に育苗ポットを設置しますので、ポットの大きさより一まわり小さい穴をカッターで切って(結構大変)、ポットがはまるように作りました。

水耕栽培で便利なのは移植型

水耕栽培の道具1)容器とポット
この作業が少し大変ですが、5年以上愛用していますので長く栽培をするのであればぜひお試しいただきたいと思います。
育苗ポットの種類
育苗ポットは百均では代わりになりそうな物がなかったのでネット販売の物を購入しました。
3㎝幅、5㎝幅、9㎝幅があり、重宝するのは5㎝幅で植物を選びません。
ただ、ミニトマト(レジナ)では9㎝ポットが安定しますので、少なくとも5㎝と9㎝程度の物はあっても良いと思います。
ポットが小さすぎると株(根)が育たず、収穫時に小ぶりになってしまうのです。

秋撒きの収穫:こかぶ・チンゲン菜・シュンギク・

通年栽培できるラディッシュ
ハイドロボールは好みで

ハイドロボールはあってもなくても良い
百均にもあるハイドロボールは、土の代わりに使用するもので、セットをするタイミングは発根を確認した後、ポット移植をするときです。
ポットにハイドロボールを1/3~2/3ほど先に入れてから、スポンジ培地をその上に置きます。この時に必ずスリットの隙間から根が1本でも良いから出すようにピンセットなどで丁寧にセットします。
使用をしたときとそうでないときを比較しても成長には左程影響はないように思いますが、リーフレタスなどしっかりした土台作りをするなら使用するのが良いかもしれません。
収穫後には洗って繰り返し使用できます。
水耕栽培は、容器の研究がとても楽しかったです。
以前のペットボトル栽培の画像がないのが残念ですが、また再現したいと思いますので、今後も記事を楽しんでいただければ幸いです。


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