徒長とは
徒長とは、植物の茎や枝がひょろ長く間延びして成長した状態を言い、徒長した苗は細胞壁が薄いために害虫や病気に弱く、成長できなくなるか、成長しても収穫量が少なくなると言われています。
徒長になる原因と対策
徒長が起こる代表的な原因は、日照不足、水分過多、高温多湿、不適切な肥料の与え方(過不足)、密植などが挙げられます。
日照不足の場合と対策
影響を受けやすい環境因子は、日照不足です。天候が不良であったり、建物の影になるなど十分な光が届かない場合に、植物は強い光を求めて伸びようとするために起こります。
十分な光が届くような場所で栽培を行いますが、植物は光を好む者とそうでない者がある為、植物にあった環境を選ぶことも重要です。
- 陽性植物:日当たりの良い強い光(6時間以上の直射日光)を好む植物。(例)ナス・キュウリ・トマト
- 半陰性植物:午前中の光(3~4時間)や木洩れ日、カーテン越しの柔らかい光を好む植物コマツナ・ホウレンソウ・ミニトマト
- 陰性植物:日陰でも成長できる植物。(例)シソ・ミョウガ・ミズナ・ナバナ
室内栽培であれば、天候の悪い時だけ植物育成ライトを用いてみるのも良いでしょう。
水分過多の場合の対策
水やりのし過ぎによって起こります。この場合水やりを控えることですが、水分の吸収は種まきの時に水を与えるところから始まります。
水耕栽培では、十分に水を含ませたスポンジ培地に種を置いて『芽出し作業』を行います。

4/6 発芽を確認したらすぐに光を当てる。
この時にも水分が多すぎると細胞が水膨れの状態になり、細胞壁は薄く虚弱な状態になります。

4/6種まき 徒長した発芽 リーフレタス
発芽を確認したらできるだけ速やかに光の当たる場所に移動しましょう。
高温多湿・密植
夏になると気温と湿度が急激に上がりますが、この時にも徒長は起こります。し、密植によっても起こります。
密植では、重なり合う葉によって光合成が阻害されるために、植物が強い光を求めてより高い方へと延びる事で徒長を誘発します。
適度な間引きを行って、光合成が十分に行えるようにします。
また、高温多湿による場合も風通しを良くするために間引きを行います。特に高温多湿期(梅雨時)は、植物全般で見られるうどん粉病(カビ菌)が発生しますので、摘葉を十分に行うと良いでしょう。

白く粉をふいた状態になるうどん粉病:ほとんどすべての作物に見られ、室内栽培でも起こる。
不適切な肥料の与え方(過不足)と対策
肥料の過不足によっても起こります。
特に肥料過多で起こるのが、窒素成分が多い場合です。これは茎の節と節の間隔が伸びることで背が高くなります。
窒素過多の特徴は、他にも葉は生い茂るのに実成が少ないいわゆる『つるボケ』です。
肥料の与え方は、用法や容量を守り、適切な時期に適切なタイミングで与えるようにします。
徒長を防ぐ芽出し作業と定植
種まきの時から水分の量に気を付けますが、芽出し作業を行ってから畑に移植すると良いかもしれません。
種は十分に水を含んだ方が発芽はしやすいですが、常に水浸しの場所に種を置いてしまうと水分過多になります。一方で水分が少なければ発芽をしなくなります。
その為、種まきを小さなポットで行い、確実に芽を出させる『芽出し作業』があります。
これは、種まき後に適宜霧吹きで水分を与え(表面が湿る程度)、水分過多を防ぎ芽が出てから良い芽だけを選定して育苗ポットに移していく方法です。
発芽をするまでは暗い場所で管理をしますが、発芽をしたら十分な光が当たる場所へ移動しますが、このタイミングを逃すとすぐに間延びした芽になりますので、出来るだけ速やかに移動しましょう。
既に間延びした状態の芽はここで摘んで、茎が短く双葉の形の良い芽を選んで、育苗ポットで栽培をしていきます。
本葉が4~5枚になった頃、4月~遅くとも5月上旬までには畑への定植を行います。時期が遅くなると根が地中にしっかりとつかず作物が成長しないと言われているからです。
土耕栽培では根の状態が観察できない為、常に葉の状態や、茎の状態を観察して水やりや肥料を与えていきます。
この点、水耕栽培は常に根の状態を観察できるので、基本的には液肥を切らさないようにして、白い綺麗な根を育てるつもりで栽培をしていくと収穫に繋がります。
水耕栽培は土耕栽培に比べると、作物は小ぶりですし、収穫量も少ないかもしれませんが、失敗しない為収穫はほぼ可能です。
なので栽培初心者で、かつ面倒な手間を省きたい方には、水耕栽培をお勧めします。

秋撒きの収穫:こかぶ・チンゲン菜・シュンギク・

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